東北応援の詩
ナラの木


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東北応援の詩 『ナラの木』
この度、東北地方大平洋沖地震により被害遭われた皆様にこころよりお見舞い申し上げます。


ナラの木 (高槻成紀訳,  Johnny Ray Ryder Jr.原作,  Copyright Hallmark Inc.)

たいそう強い風が吹きました
昼となく夜となく
ナラの木のすべての葉っぱを吹き飛ばし
枝をびゅんびゅんと揺らし
木の皮も引きはがすほどでした

ついにナラの木は丸はだかになってしまいました
それでも地面にしっかり立っていました
ほかの木はみんな倒れてしまいました

くたびれてしまった風は
あきらめて言いました
「ナラの木よ、どうしてまだ立っていられるのだい?」

ナラの木は言いました
「あなたは私の枝を折ることも
すべての葉っぱを吹き飛ばすことも
枝を揺らすことも
私をゆさゆさと揺することもできます

でも私には大地に広がる
根っこがあります
私が生まれたときから
少しずつ強くなりました
あなたはこの根っこには決してさわれません

わかるでしょう
根っこは私のいちばん深い部分なのです

実は今日まで
私はよくわかっていませんでした
自分自身がどれだけものごとに耐えられるかを
でも、今おかげでわかりました
自分が知っていたよりも
私はもっと強くなったのです」



 麻布大学の高槻成紀先生という哺乳類の生態学の先生が、
今回の地震の被災者の方々に少しでも力になるようにと、
「ナラの木」という英語の詩の東北各地の方言による翻訳と
流布の運動をしてます。
 東北のことばで表現された「ナラの木」は、声を出して読むと
東北のこころをうたっているようです。
東北各地のことばに翻訳された「ナラの木」は、下記リンクから
高槻先生のブログをご覧ください。


ナラの木 はじめに/英文原詩/和訳(標準語)
津軽版、八戸版、盛岡版
遠野版、仙台版、庄内版、山形県村山版、会津版
福島県中通り版、福島県浜通り版、茨城版


 東北関東大震災義援金 (日本赤十字社へのリンク)




 青く澄んだ空、ブナの原生林、栗駒山の可憐な花たち、そして白鳥が飛来するまち。豊かな自然の中で、幾多の災害や苦難にも耐え、懸命に生きてきた人たち。誇り高い歴史と文化を持つ岩手県南の玄関口一関。

 すばらしい自然と暖かい人たちに囲まれ、一関の生活をエンジョイする中で始めたのがホームページ「一関からこんにちは」。6年間の単身赴任生活も終わり、家族の元に戻ってからは時々一関を訪問し、一関の友が送ってくれるお便りを「一関通信」として掲載してきた。一関での生活が終わって5年目、「一関からこんにちは」のパートナーであった友の旅立ち、年々進化を続ける一関と私の記憶の内にある一関の乖離が気になり始め、タイトルを「一関のおもいで」と書き直すことにした。「一関からこんにちは」に引き続き「一関のおもいで」をご覧ください。


運動公園から見た栗駒山