出産を間近にひかえ、近くの産婦人科医院で出産の予定の次女夫婦が数日前から来ています。2歳になる娘をつれて長女夫婦も来て、久しぶりに家族が集まりました。

 一関の作家・及川和男さんから送っていただいた新作の絵本「いのちは見えるよ」(岩崎書店発行)を妻と二人の娘たちが取り囲み、「やさしい目で新しいいのちを見ている」「幼児虐待など悲しいニュースが多くなったなかで、いのちの大切さを教えてくれる本だ」と、それぞれが感想を述べていました。子どもたちが「いのち」を感じ、考える絵本であると同時に、これから親になる人たちにもぜひ見てほしい本です。及川さんの作品に出てくる子どもたちは、すなおな、やさしい目でまわりを眺めています。孫たちも、及川さんの作品にふれ、すなおでやさしく育ってほしいと思います。

 『泣きながらルミさんは、赤ちゃんの頭をなで、顔にキスをし、手をにぎりました。
 エリちゃんのむねに、ググッと、あついものがこみあげ、なみだがどっとあふれました。
 おもわずママにしがみつきました。
 「のぞみ、のぞみ」ルミさんのうれしそうな声!
 ああ、よかったぁ。エリちゃんも、大声で泣いてしまいました。  ---本文より---』
 
 おとなりに住んでいる盲学校の先生で、目の見えないルミさんの、出産に立ち合ったエリちゃん。生まれたのぞみちゃんを、毎日見に行きます。あんまりかわいいのぞみちゃんに思わず「見えたらいいね」と言ってしまったエリちゃんに、ルミさんは「いのちは見えるよ」と答えました。
 やがて、ルミさんは学校に招かれ、みんなはのぞみちゃんを抱っこさせてもらうのでした。

 目の見えないルミさんの「いのちは見えるよ」という一言をキーワードに、「いのち」について考え、語り合う主人公と家族、先生。からだと心で直に触れる体験を通して、「いのち」について感じ、考える子どもたちが描かれています。「いのち」について考え、語り合うきっかけになる絵本です。