釣山から磐井川を望む(一関市・横田実さん撮影)

 釣山公園の魅力はなんといっても市街地に位置する小高い山で、頂上から市街地が一望できることだろう。

 市街地中央部に位置する
一ノ関駅から十分程度で、一関の概要を知るにはもってこいの場所だ。散策に訪れる者のほか、時折サラリーマン風の者が訪れる姿を見かけることができるのも、自然地形の公園が、ひとときをすごす場所として格好だからであろう。

  
高台の
あづまや  ツツジの季節(拡大)

 春はサクラの名所の一つとして知られる。全山に植樹されているサクラはソメイヨシノが多くを占めるが、少数ながら
多品種のサクラがある。やがてツツジアジサイへと移行し、秋の紅葉で再びピークとなる。冬景色もまたいい。

  
アジサイ     紅葉の季節
 釣山公園は人工造形がほどこされているとはいっても、自然の地形を大切にしていることから、希にしか見ることのできない草花も目にすることができる。例えばミチノクエンゴサク、ヒメニラ、キバナノアマナ、ウラシマソウなど。これら草本類を発見する楽しみも大きい。

 そのほか、釣山公園は長い歴史を有していることから、園内には各種の碑や
銅像稲荷神社などがある。(好ましいことではないが)散歩しながら、山菜を摘んでいる姿も見かけられる。

(文  一関市・岩井憲一さん)