一関近隣の冬
(伊藤和衛さんから写真とおたより)
冬の厳美渓 (2005.1.17)
こちら一関、今日は薄日が射し、穏やかな日和です。
間もなく毛越寺では二十日夜祭が始まります。
中尊寺を舞台にした義経、昨夜で2回目を放映していましたが、義経ブーム3度目の到来というところですね。NHKではこれまでも2回ほど、だいぶ前になりますが放映しています。
今回の市町村合併では平泉町が抜け落ちてはおりますが、新しく町長も変わったようですし、当面単独で生きていくことになるでしょう。
写真は先日雪見をしながら厳美渓を散策してきました。
獅子舞 (2005.1.27)
一関もこのところ寒さの厳しい日が続いています。
過日、東磐井郡の川崎村布佐部落に行ったとき、獅子舞による門付けが行われていました。大人と一緒に子供たちも40数戸の家々を回り、家の中の不幸を外に出し、幸福を家の中に招き入れます。子供たちはお菓子を、大人は酒肴の供応を受けて歩きます。
古き懐かしい伝承行事ですが、一関では見られなくなりました。
雪国 (2005.1.27)
一関も立春を過ぎ日当たりはかなり強くなってきています。でも郊外になるマツルベ地域は、市街からみると豪雪地帯です。
一関の一番西外れにある真湯温泉は週末は近くにスキー場もあってか、賑わっています。軒下のツララの太さにただびっくりしました。
写真はつい先週撮ってきたものです。
雪祭り (2005.2.14)
今月6日行われたマツルベの雪像つくりと厳美周辺の寸景です。
雪像つくりは今年で19年目とか。PTAが中心になって親子一緒に楽しむ行事として定着しています。
犬ぞりレース (2005.2.21)
昨日一関は午前中小雨。今朝は逆にしばれました。
最近は大雪が降っても翌日には陽が射すと、すぐ融け始めます。
春が近づいている証拠でしょうか。
写真は先日金ヶ崎町で行われた犬ぞりレースです。
地吹雪の凄い一日でしたが、300人ほどの観客が集まっていました。
このレースは犬とレース参加者が楽しむスポーツで、見ていてもあまり面白くはありません。犬はシべりアンハスキーでした。
写真展 (2005.3.20)
今日は彼岸の中日。一日寒い日でした。
ところで所属する一関カメラクラブが丁度結成40周年を迎えるため、記念写真展を文化センターで5月開催の運びとなりました。
去年から今年4月いっぱいかけて、磐井川をテーマに周辺の人々の生活や風景などを撮りまとめています。クラブ員7名で平均年齢65歳です。
源流にあたる栗駒山から真湯ーマツルベー瑞山ー本寺ー山谷ー厳美渓ー大久保橋ー一関大橋ー黒沢橋ー上の橋ー磐井橋ー下の橋ー東大橋で北上川に注ぎます。この範囲を分担し撮影。ほかに一関の古い市街地のスナップや5年間定点観測的に写した街並みの写真など展示する予定です。
5月なのであまり時間がありません。芸術的な作品や創作性の美的な作品はないので、地味な写真展になるでしょう。
地元開発ロボットで祝った地元黒沢橋開通式
(2005.3.19 佐藤清忠さんからお便り)
一関高専でロボコンの顧問をしている佐藤清忠です。
愛・地球博ではロボットがブームです。一関でも「橋開通式ロボット」が登場しました。50年ぶりに架け替え工事が行われた一関市の山目地区と萩荘地区を結ぶ黒沢橋で、平成17年3月16日午前11時半、開通式のくす球を割る一関高専のロボットが、約1000人の参加者が見守る中に置かれました。(左写真 リハーサル 平澤和則さん撮影)
ロボットは全部で3台ありました。この3台を使って、1個のバレーボールをリレーし、最後にくす球を割ることが目標です。どれか1台でもマシントラブルを起こすと、くす球は割れません。
全体の動作は単純なものです。しかし風が吹き、雨も降るかもしれないアスファルト舗道の橋上で、本当に筋書き通り動くのか、実は製作した学生達が一番心配していました。なぜなら「わ、電池が切れていた!」「本体のスイッチ入っていなかった!」など、予定外のトラブルが起こることはいつものことなのです。
高専のロボコンの試合なら、予定外のトラブルは相互に勝因になるので、リスクはお互い様です。しかしくす球割りのように、大勢の注目が集まるセレモニーの中のやり直しのきかない場面で、確実に動作させることは、実は難しいことなのです。
セレモニー本番では、思ったとおり練習で経験していなかった事態が次々に起こりました。まずロボットの周りに、一般の見物の方々が大勢集まりした。操縦者はきゅうくつになり、位置調整が練習通りにできません。
また強い風が吹いてきました。強風は最後のロボットの「ゴール板」の微妙な調整を狂わせ、くす球割モーターをうまく下降しない不安を高めました。皆、祈るだけでした。(右写真 待機中のロボット 平澤和則さん撮影)
いよいよ始動です。最初は東北地区大会技術賞となったANT-LION(アリ地獄の意味)です。ANT-LIONのはさみで、バレーボールを注意深く次のロボットに引き渡しました。次のロボットには、所定の場所に置くように操作する必要があります。結果は大丈夫でした。
次は全国大会ベスト4でアイデア賞の「閃光華火」ロボットです。このロボットからゴールのロボットに、バレーボールを打ち出すのです。ゴールとの距離は約8m。橋の構造は中央が盛り上がった凸状態。閃光華火は、ゴルフのパターショットのようにコースを予測し方向と発射速度を定めます。この調整時間は10秒程度。発射後は、ひたすら祈るだけです。
バレーボールは幸いにも、それらしい方向にころがりました。最後のゴールのロボットはスイッチが入ると、くす球の紐をひっぱるラック・ピニオンによる機械です。またCongratulation文字板を表示するカーテンレールのしかけがあります。前日の練習では、片方がうまく動いても他方が止まり、トラブル対策に苦労していました。機構は単純ですが突然吹いてきた強風でもうまく動作するのか、主催者もハラハラして見ていたようでした。しかし結果は、見事に大成功。(動画 4.38MB 千葉利秋さん撮影)
直前まで、不確実なロボットによるリレーの練習を見ていた式典の主催者は、このとき本気になって拍手をしていました。もちろん学生もホッとして喜んでいました。考えてみれば「幸運のリレー」でした。主催者からは閉会後に大いに感謝されました。一見、あたりまえのようなセレモニーの裏に、このような緊張感ただようドラマがありました。
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歩道橋と旧黒沢橋(2003.3.30)
| 取壊し始めた旧黒沢橋(2003.6.17)
| 橋の解体(2003.8.25)
| 解体全容(2003.9.15)
| 橋脚だけとなった黒沢橋(2003.10.19)
| 川中央に新橋桁工事(2003.11.16)
| 新しい橋の工事(2004.5.30)
| (千葉利秋さん撮影)
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一ノ関駅東口開設1周年祝う〜地域交流祭
(2005.3.20 菅原寿さんからおたより)
JR一ノ関駅の東口開設1周年を祝う東口地域交流祭が3月12日、の東口交流センターを主会場に開かれました。
交流広場に関係者や来賓、地域住民など200人が詰め掛けたました。アトラクションでは一関小マーチングバンドとNECグリーンバンドが演奏を披露。交流センターでは鉄道模型の展示や農産物販売のほか、地元のもち振る舞い隊がもちつきを行い、あんこもち300人分が訪れた人たちに振る舞われました。
また、連絡橋の下を流れる吸川では、南小学童クラブ「ひまわりクラブ」の児童がモクズガニ500匹とドジョウを放流。イワナ200匹をざるですくい取るイベントも行われました。
新市名は一関市に
(2005.3.20 菅原寿さんからおたより)
迷走した合併問題ですが、7市町村の合併協議会が、1月31日、ダイヤモンドパレスで開かれ、新市名を「一関市」に決めました。「一関市」は3回の記名投票でいずれも多数を占め、3回目の投票では投票総数50票のうち44四票を獲得、「3分の2を
超える得票数」の条件を満たし、スムースに決まりました。(左写真 開票)
あの「平泉市」決定の投票時とは違い、今回の合併協議会は委員も傍聴人も盛り上がりに欠けてました。投票も事務的に感じられました。市名決定後の記者のインタビューを受けていた浅井市長が上機嫌なのが印象深かったです。
追伸
住民懇談会も終わり、一関、花泉、大東、千厩、東山、室根、川崎の七市町村の合併協定調印式が、3月12日、ベリーノホテル一関で行われました。今後、7市町村議会が合併関連議案を議決すれば、合併が決定し、人口12万人の新たな「一関市」は、9月20日に誕生する予定です。(左写真 合併調印式)
タイムカプセル28年ぶりに開封
(2005.3.20 菅原寿さんからおたより)
1月1日、ベリーノホテルで28年ぶりにタイムカプセルが開封されるという同窓会が開催ありました。
1976年度、一関小学校の卒業記念として、タイムカプセルを製作しました。外観は木製の校章で、普段は正面玄関に飾っているのですが、実は中央部分がタイムカプセルとなっているのです。製作者は故横田実さん。
開封の日、同級生や当時の教諭ら120人と横田実さんの遺影を手にした奥さんが出席し、校歌を歌った後にタイムカプセルが開封されました。タイムカプセル中からは成績表、写真、合唱のテープなど、卒業生180人分の思い出が出てきました。(左写真) 最初は、遠慮がちだった卒業生たちも、すっかり盛り上がり、28年前の「児童」にタイムスリップしていました。(右写真)
昨年の12月上旬、製作者の横田実さんは入院されていて、1月1日には退院して、この同窓会に車椅子に乗ってでも絶対に出席すると、おっしゃっていました。横田さんは12月17日に旅立たれました。タイムカプセル開封の会場で、一番盛り上がりたかったのは横田実さんだったろうと思います。私は横田さんがカメラを手にして会場内を縦横無尽に走り回ってる姿を想像していました。
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