リハビリをかねて
すぐ近くの高台に通う。
朝焼けと朝日を撮るのが日課。

昨夜の天気予報
「朝方は曇りまたは雪」

 5時50分
雲間からの
ほのかな光りを映す手賀沼
湖面に向けて三脚をたてる。
雲が重なり合って流れる頭上
「今朝はだめだな」と独り言。

6時10分
南寄りの空がうっすらと赤い。
「あぁ、あの雲の切れ間がもっと東に移ればいいが」
長年手賀沼を撮り続けているベテランの声。

雲の流れが速い。
「もしかしたら・・・」

6時35分
突如雲間に赤い帯
湖面が赤く染まりはじめる。
 少し遅れてきた仲間が
あわてて三脚をたてる。

6時44分
突然湖面全体が真っ赤。
誰もが黙りこくって
シャッターを押し続ける。

6時46分
「終わっちゃた」と誰かがつぶやく。
数秒の間に
ドラマはあっけなく幕を閉じた。

どんよりと
今にも雪が降りそうな雲の下
いつになく
寒々とした手賀沼


(2001.12.21 手賀沼)


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