いつだったか
こんな明け方のとき
とびきり上等な朝焼けがあった。
雲間がほのかに赤くなり
水面に映りはじめたのがうれしい。

寒くはないが
指先が痛い。
ポケットに手を入れて
ホッカイロを握りしめて待つ。

日が昇るころ
薄赤い窓は閉じてしまった。
「今朝はだめだね」
気の早い人は
三脚をたたんで帰り支度だ。

雲の中から幾筋かの光芒。

もう一度
三脚にカメラを乗せる人たち。
残っていた人には
今年は運が向きそうだ。

 
(2002.1.2 手賀沼)


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